みなさん、こんにちは!
今回は、静岡県伊東市の新市長、田久保真紀市長をめぐる「学歴詐称」疑惑について、最新の情報をもとにわかりやすく解説します。
「東洋大学卒業」とされていた経歴に対し、「実は卒業していないのでは?」という指摘が浮上し、話題となっています。
特に「除籍」という耳慣れない言葉について、「どういうときに除籍になるの?」「中退と何が違うの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、田久保市長の経歴問題の経緯や「除籍」の意味、そして今回の騒動がどのような影響をもたらすのか、幅広い世代の方に向けて丁寧に解説します。
田久保真紀市長の「学歴詐称」疑惑とは
2025年5月、伊東市長選で初当選を果たした田久保真紀市長は、市の広報誌などで「東洋大学法学部卒業」と紹介されていました。
しかし、6月初旬、市議全員に「東洋大学卒ってなんだ!彼女は中退どころか、除籍であったと記憶している!」とする匿名の告発文が届き、事態が動き始めます。
市議会でもこの疑惑が追及され、田久保市長は当初「怪文書の質問には応じない」として明確な説明を避けていました。しかし、6月28日に東洋大学へ卒業証明書の発行を申請した際、「卒業は確認できず、除籍であることが判明した」と説明するに至ります。
市長自身は「卒業していたとの認識だった」と釈明し、「(除籍されていることは)想定していなかった」と会見で述べています。また、「大学生活は不真面目だった」「不徳の所為」といった曖昧な表現で、除籍となった具体的な理由については明言を避けています。
「除籍」とは?「中退」との違い
ここで、「除籍」と「中退」の違いについて整理しましょう。
- 中退(中途退学)
学生本人の意思で大学を辞める場合に使われます。たとえば、「学業継続が難しい」「就職したい」などの理由で自主的に退学届を提出し、学校側が受理した場合です。 - 除籍
これは学生本人の意思とは無関係に、大学側が学籍(学生としての登録)を抹消することを指します。
主な理由としては、長期間の無断欠席、学費未納、規則違反などが挙げられます。つまり、「大学に籍がなくなる」という点では中退と同じですが、手続きや経緯が異なります。 - 履歴書への記載
除籍となった場合、履歴書には「除籍」と明記することも可能ですが、一般的には「中途退学」と記載されることが多いです。
なぜ田久保市長は「卒業」と認識していたのか?
田久保市長は東洋大学を卒業していないと自分でわかっていた?
田久保市長は、選挙の際や報道機関の取材に対し「東洋大学卒業」と答えていましたが、実際には除籍であったことが明らかになりました。
本人は「卒業していたとの認識だった」と述べていますが、卒業証明書を申請した際に初めて除籍であることを知ったと説明しています。
この点について、ネット上では「卒業証書を出せば一発で証明できる」「なぜ証明書を出さないのか」といった厳しい声が上がっています。
実際、東洋大学の卒業証明書は、本人や代理人でも30分程度で簡単に取得できることが報道でも検証されています。
そして、6月28日土曜日に、田久保真紀市長が東洋大学へ赴き、卒業証明書の発行手続きをしようとしましたが、除籍になっていることが判明しました。7月2日の会見にて、市長自らが述べています。
大学を除籍になったのに本人が気づいていないことはあるのか?
大学を除籍になった場合、本人へは通知は届くの?
大学から除籍される場合、本人や保証人(保護者)に対して「除籍通知書」が郵送されるのが一般的なんだそうです。
除籍に至るまでには、たとえば学費未納の場合は、
- 請求書や督促状が何度も送られる
- 電話やメールでの連絡もある
- それでも改善が見られない場合に最終的に除籍手続きが進む
という流れが多いです
除籍が決定した後は、正式な「除籍通知書」が本人および保証人宛てに送付されます。
このため、本人が除籍になったことを全く知らないままというのは、通常の手続きでは考えにくいです。
ただし、住所変更の届け出を怠っていたり、通知を見落とした場合など、本人が除籍通知を受け取れないケースもごく稀に起こり得ます
田久保市長のように「卒業したと思っていた」という人は他にもいるのか?
実際に「卒業したと思い込んでいたが、卒業できていなかった」というケースは存在します。
たとえば、アメリカの大学院生の事例では、必要な単位を取得し終えた後、修士論文を提出し忘れていたために卒業できていなかったことに何年も経ってから気付いた、という話があります。
日本国内でも、単位不足や卒業要件の勘違いなどによって「卒業したつもりでいたが、実は卒業していなかった」というケースは起こり得ます。
ただし、こうしたケースは多くはなく、通常は卒業時に証明書や学位記が発行されるため、本人が卒業していないことに全く気付かないまま長期間過ごすのは珍しいといえます。
まとめ
今回の田久保真紀市長の「学歴詐称」疑惑は、大学卒業とされていた経歴が実際には「除籍」であったことが明らかになったことから発覚しました。
除籍とは、大学側の判断で学籍が抹消されることであり、中退とは異なります。
田久保市長は「卒業していたと思っていた」と釈明しつつも、卒業証明書の取得で除籍が判明したと説明しています。
選挙公報などには学歴を記載していなかったため、公職選挙法違反には当たらないとの見解が示されていますが、今後も議会による調査や市民からの説明要求が続く見通しです。
「学歴」や「経歴」は社会的信頼と密接に関わるものです。今回の問題を通じて、経歴の正確な確認や、説明責任の重要性について、改めて考える機会となりました。どの世代の方も、自分の経歴や履歴書の記載について、正確さと誠実さを大切にしたいものですね。
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